クリニックの「LINE予約」とは?仕組み・3つの種類と特徴の解説

クリニックにおける「LINE予約」は、患者様が使い慣れたLINEアプリから予約が取れるため、多くの導入検討が行われています。
ただ、一口に「LINE予約」と言っても、システムの種類や仕組みによって大きく3つに分けられるため、どの仕組みのことを指しているのかをよく理解できないままになることも少なくありません。

導入後に運用のミスマッチや予期せぬコスト変動を防ぐためには、それぞれの仕組みの違いとメリット・デメリットを事前に把握しておくことが重要です。
本ページでは、3つのLINE予約手法の仕組みと、具体的なコストシミュレーションを客観的に比較・解説します。

なぜ今、クリニックで「LINE予約」が注目されているのか?

近年のクリニック受診において、患者様の多くがスマートフォンを経由して検索・予約を行っています。その中でLINE予約が注目される大きな理由は、以下の3点にあると考えられます。

  • 受付業務・電話対応の削減: 診療時間外(夜間・休日)でも自動で予約が完了するため、日中の電話対応に追われるスタッフの負担を大幅に軽減できます。
  • 離脱率の低下: アプリの新規ダウンロードやID・パスワード設定が不要なため、予約途中で離脱する患者様を減らせます。
  • 無断キャンセル防止:受診前日などに自動でリマインド案内を届けることで、うっかり忘れによる未受診を防ぎます。

LINE予約における3つの種類(仕組み)

クリニックで導入されているLINE予約は、開発元や契約先、仕組みの違いによって主に以下の3つのタイプに分類されます。

① LINE公式アカウントの「標準機能」を使うタイプ

外部の予約システムを契約せず、LINE公式アカウントの基本機能である手動チャットを利用して受付を行う方法です。
(カレンダー形式で空き枠を管理するものではなく、チャットのやり取りを整理するだけのツールです。)

  • 提供元: LINEヤフー株式会社
  • 仕組み: 専用ボタンから立ち上がる予約フォームに患者様が入力・送信すると、その内容がチャットとしてクリニックに届き、スタッフが手動で返信・調整を行って確定させます。
  • 通 知: すべてLINEのトーク画面上でのメッセージのやり取りで完結します。

② LINE完結型(API連携タイプ)

API連携に対応した外部の予約システムを導入し、LINEのトーク画面や専用ミニアプリ(LINEアプリ内で起動するプログラム)上で自動予約を処理する方法です。

  • 提供元: システム開発会社(サードパーティ)
  • 仕組み: チャットボットが応答し、患者様はLINEアプリ内のトーク画面から出ることなく自動で予約を完了できます。
  • 通 知: 予約完了やリマインドは、LINEのメッセージ(プッシュ通知)として自動送信されます。

③ LINE経由・Web予約型(URL遷移タイプ)

LINE公式アカウントのリッチメニュー(メニュー画面)などに外部のWeb予約システムのURLを設置し、通常のブラウザ(SafariやChromeなど)に遷移させて予約を行う方法です。

  • 提供元: システム開発会社(サードパーティ)
  • 仕組み: ボタンをタップすると外部のWebブラウザ(SafariやChrome等)が起動し、そこで自動予約を完了させます。
  • 通 知: 予約完了やリマインドは、予約システムから自動メール(無料)として配信されます。

「4つのLINE予約・管理手法」詳細比較表

これまでご紹介した「3つの仕組み(タイプ)」に、当サービスである「くりざーぶ」を交えて特徴を比較しました。

※「くりざーぶ」は、LINEの無料プランのまま低コストで自動予約を構築できる「③ LINE経由・Web予約型(URL遷移タイプ)」に該当します。

比較項目 ① LINE公式「標準機能」 ② 一般的なLINE完結型システム ③ 一般的なWEB予約システム WEB予約システムくりざーぶ
【機能・運用の比較】
空き枠の自動管理 -
スタッフが目視確認
○
システムによる自動管理
○
システムによる自動管理
○
リアルタイムに自動判定
ダブルブッキング防止 -
手動のため防げない
○
システムで自動排他制御
○
システムで自動排他制御
○
システムで排他制御
初診・再診の出し分け -
常に同じ案内のみ
○
システム設定で可能
○
システム設定で可能
○
項目を動的に変更可能
入力項目の定型化 -
自由入力でバラバラ
○
入力項目の制限・指定可能
○
入力項目の制限・指定可能
○
必須項目・任意項目を設定可能
前日リマインド送信 -
標準機能に存在せず
○
LINEメッセージ等で自動送信
○
メール・SMS等で自動送信
○
予約日に合わせ自動送信
患者側の端末制限
(PC・ブラウザ予約)
-
LINEアプリ必須。
PCブラウザからは不可
-
LINEアプリ必須
○
なし(PC・ブラウザで可能)
○
PC・スマホ・LINE
どれでも予約可能
時間・枠数の設定 一部制限あり、手動調整が主 システム仕様による 可能 柔軟に設定可能
(15分枠単位などの制限可)
予約管理の方法 -
チャット画面のみ。
紙台帳等への転記が必要
○
専用管理画面あり
○
専用管理画面あり
○
専用管理画面で一元管理
【費用・コストの比較】
システム初期費用 0円 100,000円 〜 300,000円 (目安) 30,000円 〜 100,000円 (目安) 0円
システム月額 0円 20,000円 〜 50,000円 (目安) 10,000円 〜 20,000円 (目安) 2,915円
LINEメッセージ送信料 チャット個別返信は無料(手動) 配信数(予約数)に応じて変動あり
(月5,500円〜16,500円等)
0円
(通知はメール等)
0円
(通知は無料の自動メール)
2年間の概算費用 0円
(※人件費・対応コスト除く)
約70万円 〜 160万円以上 約27万円 〜 58万円以上 63,600円

※価格は全て税込表記です。実際の費用は各社のプランや仕様に基づきます。
※2026年3月時点の情報です。

【比較】3つの仕組みのメリット・デメリット

予約受付の仕組みは、導入コストや業務上の手間、患者側の利便性においてそれぞれ特徴が異なります。予約受付をどの程度自動化し、既存の業務フローにどう組み込むかを判断するための比較表を作成しました。
① LINE公式「標準機能」

【メリット】

  • 外部予約システムの利用料がかからないため、最も安価にスタート可能。
  • 手動チャットによる対応の場合、患者様の細かい要望や個別の相談に直接答えながら予約を受けられる。

【デメリット・注意点】

  • 自動での空き枠管理が行えないため、予約確定やスケジュール管理を手動で行うスタッフの業務負荷が発生する。
  • 医療機関特有の複雑な診療時間枠(時間帯ごとの予約人数制限など)の自動制御が難しい。
  • 電子カルテ等との連携や顧客データ管理に手作業が必要となる。
② LINE完結型(API連携)

【メリット】

  • 患者様がLINEアプリのみで予約を完結でき、Webブラウザへ切り替える必要がない。
  • 予約確認通知や前日のリマインド通知をLINE of メッセージで受け取れるため、普段メールを使わない患者様も確認しやすい。

【デメリット・注意点】

  • API連携システム自体の初期費用や月額費用が高額になりやすい。
  • 予約数が増えると、自動通知のために送るLINEメッセージの通数が増加し、LINE公式アカウント自体の月額プラン費用が連動して上昇する。
  • 初回利用時に「アカウント連携の許可」画面が表示されるため、個人情報連携に抵抗がある患者様が離脱することがある。
③ LINE経由・Web予約型

【メリット】

  • 通知に自動メール(無料)を使用するため、LINE公式アカウントの送信数を消費せず、LINEを安価なプランのまま維持できる。
  • LINE公式アカウントに「URLリンクを設置するだけ」なので、高度なAPI連携設定の手間やテスト期間が不要。
  • LINEだけでなく、公式サイトや他のSNS、QRコードなど多様な入り口を用意でき、すべての予約を一つのシステムで一元管理できる。
  • システム自体の利用コストを大幅に低く抑えることができる。

【デメリット・注意点】

  • 予約時にLINEから一瞬ブラウザに画面が切り替わる。
  • 予約確認通知や前日のリマインド通知は、LINEのメッセージではなくメールで送信される。

検討時に確認すべき「LINE公式アカウントの配信費用」

LINE完結型の自動システムを導入する場合、LINEヤフー社に支払う「メッセージ送信費用(通数課金)」が別途発生する場合があります。
現在、LINE公式アカウントの無料プラン(コミュニケーションプラン)で送れるメッセージは月200通までに制限されており、これを超える場合は有料プランへの加入が必要となります。

例として、予約完了通知・前日リマインドなどで、患者1人あたりに平均3通のLINE自動メッセージを送信すると想定した場合のコストシミュレーションは以下の通りです。

  • 月間 100 件の予約: 必要配信数 300通 ➔ ライトプラン(月額5,500円)の契約が必要
  • 月間 2,000 件の予約: 必要配信数 6,000通 ➔ スタンダードプラン(月額16,500円)の契約が必要

このように、予約システムの月額料金のほかに、LINE公式アカウントの運用プラン費用も加味したトータルコストで比較することが大切です。

後悔しない!LINE予約システム選定のチェックリスト

LINE予約を検討する際は、高機能さだけに目が行きがちですが、自院の診療規模や運用体制に合っていないと過剰なコストや運用の手間が発生します。以下のポイントを確認して選定しましょう。

  1. 高齢者やスマホ操作が苦手な患者様でも迷わず予約できるシンプルな画面構成か
  2. LINEを使っていない(PCや直接のWeb検索)、使いたくない(公式は登録しない人等)患者様もカバーできるか
  3. 月額固定費と従量課金(メッセージ送信料)の総額が把握できているか
  4. 導入までに長期間の打ち合わせや複雑な初期設定が必要ないか

コストと利便性を両立するWeb予約システム「くりざーぶ」

「LINE予約の窓口を設けたいが、毎月の維持費やインフラコストは抑えたい」というクリニック様には、「LINE公式アカウント」と「Web予約システム」の組み合わせが有効な選択肢となります。
LINEのリッチメニューや案内メッセージに予約画面URLを貼ることで、患者様はLINEをきっかけにしてスムーズに予約画面へ進めます。

クリニック用Web予約システム「くりざーぶ」は、シンプルな仕組みと明確な定額料金で、クリニック様の運用コスト削減と自動受付化を支援します。

  • 患者様は会員登録不要ですぐに予約の入力を開始できます。
    LINEから予約画面に遷移してから躊躇せず予約入力を始められます。

  • 予約時の入力項目を必要最小限に絞り込めるため予約の際の操作が簡単です。
    LINE以外のスマホ操作が不得意な方でも予約のハードルがあがりません。

  • 毎月定額2,915(税込)のみ(サブスク方式)
    初期設定費用0円、一ヶ月無料で試用が可能です。導入費はかかりません。

公式LINEに予約画面へのリンクを追加する方法は、Q&Aページをご覧ください くりざーぶに関するQ&A 公式LINEとの連携について

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